私達の技術発泡スチロールSTYROFOAM

発泡スチロールは、一般的に最もポピュラーに見られるマテリアルです。
生産・製造〜消費に至るまで、社会の様々なシーンとニーズに見合った加工は、
キョーリンの得意分野のひとつです。

発泡スチロールとは

発泡スチロールは1950年にドイツで開発され、日本では1959年より国産化されました。当初はコルクの代替品として冷凍・冷蔵用として使われていましたが、発泡スチロールの持つ優れた特性を活かし、生鮮食品の輸送箱や家電やOA機器の緩衝材・住宅建材など私たちの生活の身近なところで使われるようになりました。
発泡スチロールは、白くて軽いのが特徴で、石油からつくられたポリスチレン(PS)を小さな粒状にした原料ビーズを約50倍に発泡させてつくられるため、製品体積のほとんどが空気で、原料はわずか数%の省資源な素材です。
さらに、発泡スチロールの持つ特性が、CO2削減やリサイクルなどの環境問題に対しても『低炭素社会』『循環型社会』を両立させる「持続的発展が可能な社会』の実現へも貢献しています。

発泡スチロールの種類

  • ビーズ法発泡スチロール

    一般に発泡スチロールまたはビーズ法発泡スチロールと呼ばれています。原料であるビーズを発泡させ、さまざまな形に成型し、幅広い分野で使われています。表面に発泡ビーズの模様があるのが特徴です。

  • 発泡スチレンシート

    発泡スチロールシートと呼ばれ、シート状にした発泡スチロールを型で抜き、主に食 品容器やPOPの台紙として使われています。

  • 押出法発泡ポリスチレン

    押出機から押し出成形した板状発泡体で、住宅、マンションなどの断熱材や畳の芯材として使われています。製品は青や緑、オレンジ色に着色されています。

発泡スチロールの特性

発泡スチロール製品は、ほとんどが空気であることから優れた『断熱性』と『緩衝性』の2大特性を生み出しています。さらに、軽くて、成型しやすい事から、生活の中の幅広い分野で使われるようになりました。

発泡スチロールの加工

ブロック状の材料を通電させた金属線(ニクロム等)の発熱を利用して発泡体を溶かしながらカットを行ないます。形状は、スライス・カット、円柱や切り文字などのような2次元形状と幅広い加工に対応しています。単純なスライス加工やカット加工の際は、加工機に複数の金属線を同時にセットすることで、効率的に加工を行なうことが出来ます。また、柔らかさの特性を生かした、切削等の加工も一般的となります。成型を行う場合は、設備の制限から金型のサイズや取り数を選び、最適な生産方法を選びます。その他、設備の制限がございますが、希望する適した形状へ加工がしやすい素材です。

特徴

  1. 最大ブロックサイズ500㎜×1200㎜×2400㎜迄の大きさがあります。その制約の中ならご自由に寸法設定いただけます
  2. 硬さは15倍~100倍迄幅広くございます。ただし発泡スチロールの倍率は表記より±5倍ほどずれが生じます。
  3. 用途に応じた加工や用途に合わせたスペックの提案が可能です。ホームセンターで見るような物だけでなく、色付きや糊付、断熱に適した素材や強度が強い等幅広いラインナップがございます。
  4. リサイクルが可能な素材な為、廃プラとして捨てる必要がございません。最終の処分まで完全リサイクルが可能な商品として、環境にやさしい素材です。※汚れや商品により一部リサイクルできない場合がございます。

使用用途

一般的な保冷・保温を目的とした物流用途や、小さなものは、壊れやすいものを保護するときのクッション材として、隙間にいれたりします。その他、住宅の断熱材として使用したり、盛り土のかさ上げ材等、幅広く使用されています。

  • 建築用途
  • 緩衝用途
  • 保冷・保湿用
  • 土木用途

加工事例の紹介

  • 2D加工
    一軸のルエンドミル加工で削ったり、貼り合わせる事により形づくります。またNC刃物やNC熱線等を使用して部分的に加工を組合すことがございます。また成形品等へ指定部分に穴あけや削るといった追加工なども行っております。
  • 3D加工
    1軸から5軸までの切削機で3次元加工へと仕上げます。3Dデータの提出いただければ専用設備にて自動切削を行いますが、無理な場合は費用を頂きデータにしての加工等を行っております。また設備で加工できない場合は手加工で削るといった作業も行います。
  • 断裁加工
    熱線で発泡スチロールのブロック等を直線に加工致します。主に建築材料として使われる事が多く、ご希望の厚み・長さへ切り出しを行います。ホームセンターで売られているものは断裁加工されたものとなります。
  • 曲線加工
    一般的にNC加工と呼称していますが、X軸とY軸の座標軸の設定を行い、自動でスチロールをくりぬきます。2D加工ではできない、奥行き2000㎜まで対応することが可能です。
  • 成型加工
    金型に原料を充填して、金型サイズへ加工します。量産数量に合わせて金型の設計を行い、幅広い分野で使用されています。